「ったく、きもちよさそーにしてんな、宿主さま」
「んー?」
「んーじゃねえよ。腹しまえ。布団かぶれ。仮にも冬だ」
「バクラーだっこーマッサージー」
「マッサージ却下」
「あしたの朝ごはん作るのお前ねー」
「なぜ」
「なぜ?今なぜっていった?うわあひどいよ人の体をさんざん弄んでこの態度、きゃー」
「・・・・・てめえ、俺様がいなくなったらどうするつもりなんだかな」
「えー?」
「やってけんのかよ、ったく」
「あー。それね、実は構想はもうあるんだよ」
「げ」
「まず物凄い美人を捕まえて結婚する。」
「は、なんだァ?そいつで気をまぎらわすってか」
「僕より綺麗なひとってのはまあ無理だろうけどー」
「しゃあしゃあと言うな」
「それですぐに僕そっくりのこどもを産んでもらう。
絶対に僕そっくりの。男の子ね。
それでー、生意気ーに元気ーに高笑いがうまくなるよーに育てるよ。
一生かけて愛してあげる。」
「・・・・災難すぎるぜ。てめえのガキもその女もよお」
「だってお前、好きじゃない?そういうの。
よりお前好みの回答をしただけだよ?」
「好きなのは宿主さまの方だろが。俺様にそんな趣味はねえ」
「問題は名前だよね。まさか獏良バクラにするわけにもいかないし。
お前ももうちょっと考えた名前にしてほしいよ。
あっでも双子がいいからなぁ。双子の男の子ふたりー。どっちにしろ名前の流用は無理だったね」
「ちょっと待て。名前の後だしはどっちかっつーとてめえの方だぜ?」
「いーのぼくのが偉いから」
「・・・・・・」
「黙らないでよー。ほんとに名前どうする?お前が名付け親でも今なら許してあげられるよ?」
「・・・・・んなもんてめえで考えろ」
「なんで?」
「なんでも」
「・・・・ね、嘘だよ」
「・・・・・」
「嘘だよ、別に結婚なんてしたくない」
「あっ、そう」
「したくない、いやだよ」
「・・・・・・」
「やだ」
「ねえなんでいなくならないって言わないの?」